センバツ2024 「石川初の優勝目指す」 星稜、日本航空石川主将ら 県庁など訪問 /石川
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する星稜(金沢市)と日本航空石川(石川県輪島市)の選手たちが28日、石川県庁やそれぞれの地元市役所を訪れ、甲子園での活躍を誓った。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち この日、両校の選手らは石川県庁で馳浩知事と面会。星稜の芦硲(あしさこ)晃太主将(2年)は「一戦一戦目の前の相手と全力で戦い、石川県に初の優勝旗を持ち帰れるように堂々とプレーしたい」と力強く話した。系列の日本航空高がある山梨県に避難し、同高グラウンドなどで練習を続ける日本航空石川の宝田(ほうだ)一慧(いっけい)主将(2年)は「(能登半島地震で)被災された方々に少しでも明るい話題をお届けできるように、チーム全員で一丸となって日本一を目指したい」と語った。馳知事は「たくさんの思いを背負い、力に変えて、伸び伸びとプレーしていただきたい」と激励した。 その後、星稜の選手らは金沢市役所を、日本航空石川の関係者は輪島市役所を訪問。日本航空石川の宝田主将は地震発生時福井県内の実家におり、今回初めて同市に戻ったといい、「想像以上の被災状況でショックを受けた。輪島で過ごした仲間たちとの思い出を胸に、一層頑張りたい」と決意を述べた。坂口茂市長は「被災者はまだ希望を見いだすまでに至っていない。みなさんの活動で前向きな気持ちを与えてほしい」とエールを送った。【深尾昭寛、千金良航太郎】