ティモンディ・前田裕太「つい最近まで先輩芸人のお子さんの家庭教師を」 学費免除で大学院に進学した意外な素顔
── 法学部はどんな面で自分に合っていたと感じたのですか? 前田さん:僕は小学生の頃からとにかく野球しかなかったから、大学入学までまったく勉強をしてこなくて。そのなかで唯一、みんなに置いていかれる心配をしなくてすんだのが、法学部だったんです。大学入学と同時に他の人と同じことが一斉に学べる学部だった。だから「野球だけじゃなく、学問でも僕はダメなんだ」と自信をなくさずにすんだのかなと思います。
■学費免除でいくつかの大学院に合格 ── 大学卒業後は明治大学法科大学院に進学されたそうですね。 前田さん:大学1年の夏頃から塾講師のアルバイトも始めたのですが、そういったことも考慮して、ゼミの先生が「大学院の適性検査を受けてみなよ」と勧めてくれたんです。大学でいうセンター試験のようなもので、受けてみたら意外と成績がよくて。何校か「学費免除で」と言ってくださって、その中から明治大学法科大学院を選びました。
── それはすごいですね! 前田さん:大学時代は、「大学に行ったんだから」と、ひたすら法律の勉強を頑張っていたんです。サークルも勉強好きが集まる法律研究に入って、放課後はみんなで法律について討論したりして。あの頃は、授業をろくに聞かずに楽しそうに笑っている学生があまり好きじゃなかったですね。「勉強以外に何をする場所なんだよ、ここは」と本気で思っていましたから(笑)。
■先輩芸人のお子さんに家庭教師を始めたきっかけ ── サンドウィッチマンの富澤たけしさんのお子さんに家庭教師をされていたこともあるそうですね。 前田さん:大学時代に始めた塾の先生の仕事を、芸人の仕事でご飯を食べられるようになってからもしばらく続けていたのですが、その頃、サンドウィッチマンさんのライブの前説のお手伝いをする機会があったんです。 そのときに、富澤さんから「家庭教師と集団塾の講師、どっちもやってるんだって?大学院にも行ってたらしいね」と声をかけてもらって、「うちの子を一回みてもらってもいい?」と。そうしたらお子さんもけっこう気に入ってくれて、その後、ハライチの澤部佑さんのお子さんの家庭教師もするようになりました。