センバツ出場投手ドラフトランキング!超高校級の10投手の実力を診断!
第96回選抜高等学校野球大会は健大高崎の初優勝で幕が閉じた。今大会、ドラフト候補に挙がりそうな3年生の投手のランキングを発表したい。各選手①直球の威力②投球フォーム③制球力④変化球の精度⑤将来性の5項目に分けて評価委。及第点がCで、最高評価はSとしている。 【トーナメント表】センバツ 結果一覧
初戦敗退も素材の良さをみせた好投手たち
■10位 坂井 遼投手(関東一) 最速146キロ 平均球速140.13キロ 今大会の成績:1試合4回2奪三振1四球失点4自責点1 直球の威力A 投球フォームB 制球力C 変化球の精度C 将来性B 坂井の良さはストレートの好不調がないことだ。140キロを投げられる投手でも、試合によってばらつきがあるが、坂井の場合、どの試合でも140キロ中盤の速球を投げ込むことができる。また、伸びのある球質にも光るものがある。威力は素晴らしいものがある一方、要所で甘いコースに投げて痛打されることも。 ■9位 小川 哲平投手(作新学院) 最速145キロ 平均球速138.01キロ 今大会の成績:1試合5回3奪三振5四球失点4自責点3 直球の威力B 投球フォームC 制球力C 変化球の精度B 将来性C 甲子園では5回4失点と悔しい結果に終わった。ウエイトが乗ったストレートは威力があり、チェンジアップで三振を奪うなど、良いボールはいくつかあったが、全体的に甘いボールが多かった。昨秋の明治神宮大会では安定感抜群の投球を見せていただけに、もう一度、原点に戻って、夏には圧倒的な投球を見せて欲しい。 ■8位 平 悠真投手(高知) 最速143キロ 平均球速135.88キロ 今大会の成績:1試合5回5奪三振2四球失点1自責点1 直球の威力B 投球フォームB 制球力C 変化球の精度B 将来性B 絶好調時の球速ではなかったが、それでも角度のある直球、120キロ後半のスライダー、フォークを投げ分けながら、広陵相手に5奪三振。ボールを潰すようなリリースに試みた結果、球質が向上し、空振りが奪えるストレートとなった。縦変化もうまく使えている。183センチと長身で、手足の長さや、リリース位置の高さを見ると、180センチ後半の投手が投げているようにも見える。夏場に一気にストレートの出力が高まれば、高卒ドラフト指名は現実的になるのではないか。