ジャン・ジジェンの地元優勝を阻んだチリッチが膝の手術を経て2021年10月以来のツアー21勝目 [杭州オープン/テニス]
ジャン・ジジェンの地元優勝を阻んだチリッチが膝の手術を経て2021年10月以来のツアー21勝目 [杭州オープン/テニス]
ATPツアー公式戦「杭州オープン」(ATP250/中国・浙江省杭州/9月18~24日/賞金総額108万1395ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)が第6シードのジャン・ジジェン(中国)に7-6(5) 7-6(5)で競り勝ちチャンピオンに輝いた。 ~杭州オープンで手術を経て2021年10月以来のツアー21勝目を挙げた元世界3位のチリッチ選手~ 2014年USオープン覇者で35歳のチリッチがツアーレベルでタイトルを獲得したのは、2021年10月のサンクトペテルブルク以来で通算21回目(準優勝16回)となる。 2人合わせて32本のサービスエース(チリッチ:18本、ジャン:14本)を決めた試合はすべてサービスキープで進み、チリッチが2つのタイブレークを制して1時間50分で勝利をもぎ取った。 膝のケガで2023年シーズンに2試合(1勝1敗)しかプレーできなかったチリッチは手術とリハビリを経て1月に一度復帰したがふたたび戦線を離脱し、5月に右膝の再手術を受けたあと最初のツアー大会に臨んでいた。 世界ランク777位で今大会を迎えていたチリッチは、1990年に創設されたATPツアー史上もっともランキングの低いチャンピオンとなった。 「息子たちや妻を含む家族はもちろん、この困難な時期に一緒にいてくれたすべての人たちに感謝している。僕を励まして毎日一緒に取り組んでくれて、僕に強さと気力を与えてくれた。自分だけでなく彼らのためにも勝つことができてうれしいし、誇りに思う」とチリッチは表彰式で語った。 「ここ数ヵ月は僕にとって難しい時期だった。ランキングを失い、ほとんどプレーできなかった。だから僕にワイルドカードでプレーするチャンスをくれた大会主催者に心からお礼を言いたい」 先に行われたダブルス決勝では、ジーヴァン・ネドゥンチェリヤン/ビジャイ サンダー・プラシャン(ともにインド)がコンスタンティン・フランツェン/ヘンドリック・イブンス(ともにドイツ)とのノーシード対決を4-6 7-6(5) [10-7]で制して同ペアでの初優勝を飾った。
テニスマガジン編集部