「人間の言葉が通じていたような気がする」看板猫旅立つ…矢田寺北僧坊に小さな墓
2日後、本堂内で経を上げ、家族全員で中庭に掘った穴に、参拝者からもらった花と一緒に埋葬した。潤琉が2歳の頃から身につけていた青色の首輪と、毛の一部は、敦子さんがお守りとして大切に持っている。
今も潤琉に会おうと、北僧坊を訪れる人が絶えず、3月に死んだことを伝えると墓前で手を合わせていく人もいる。中庭には、来年にアジサイ、いつかは枝垂れ桜を植えるつもりだ。「うっちゃん、みんな会いに来たよ」。敦子さんは今日も墓前で話しかける。