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（ブルームバーグ）： 米ＩＢＭが23日発表した７－９月（第３四半期）決算では、コンサルティング需要の鈍化で売上高が市場予想を下回った。株価は時間外取引で一時８％下落した。

７－９月期の売上高は１％増の150億ドル（約２兆2900億円）と、アナリスト予想平均をわずかに下回った。コンサルティング事業の収入は横ばいの51億5000万ドルにとどまった。

ジム・カバノー最高財務責任者（ＣＦＯ）はインタビューで、コンサルティング部門の顧客が予算を拡大しておらず、従来のコンサルティング業務が生成人工知能（ＡＩ）プロジェクトの一部の犠牲になっていると指摘。金利や地政学的緊張といった経済要因を巡る不確実性が続いているため、顧客は支出に慎重なスタンスを取っていると付け加えた。

ＩＢＭの株価は今月に入り、ソフトウエア部門への期待感から、過去最高値を更新していた。23日の通常取引は232.75ドルで終了した後、決算発表後の時間外取引で一時214ドルまで下落した。

近年ＩＢＭは従来のコンピューター会社から、高成長のソフトウエア・サービス事業に重点を置く企業へと変革に取り組んでいる。同社は買収を通じて製品ラインアップの拡充を図っており、４月にはソフトウエア企業橋コープの買収を発表している。

同社によると、ＡＩコンサルティングとソフトウエアの受注残は30億ドルを超え、７月の四半期決算発表で開示した20億ドルを上回る水準。

７－９月期のソフトウエア売上高は9.7％増の65億ドルで、アナリスト予想平均の64億ドルを上回った。５年前に買収したレッドハット事業の成長が寄与した。

一方、インフラストラクチャー部門の売上高は７％減の30億4000万ドルで、予想より大幅な落ち込みとなった。カバノーＣＦＯは、同社がメインフレームの製品サイクルの終盤にあり、来年には新製品を発売する計画だと述べた。

原題：IBM Declines After Soft Consulting Sales Weigh on Results (1)（抜粋）

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