【天皇賞秋・激推し】「初めて完璧に近いレースができた」〝グレードアップ+必勝ローテ〟でノースブリッジが一発!
[GⅠ天皇賞・秋=2024年10月27日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2000メートル] 現役ラストの秋3戦に臨むドウデュース、牝馬3冠馬リバティアイランド、大阪杯勝ち馬ベラジオオペラなど、強豪が集う今年の天皇賞・秋。伏兵が台頭する隙はなさそうに思えるが…ヤケにアツい鞍上と、この夏完成を迎えた馬のコンビが大駆けを狙っている。狙いは札幌記念からの直行Vを狙うノースブリッジ。穴馬は〝北〟からやってくる――。 今年で3年連続の天皇賞・秋挑戦となるノースブリッジ。過去2年は前哨戦(毎日王冠=22年、オールカマー=23年)を使っての参戦で、11、10着の大敗だった。この反省を生かしたのかどうか定かではないが、今年は間隔を空けて札幌記念からの〝ロングシュート〟を狙う作戦に。これが「吉」と出る可能性は大だ。 ノースブリッジという馬に最も特徴的なことは、ほとんどの勝ち鞍を2か月以上間隔を空けたときに手にしているということだ。全7勝のうち、デビュー戦と2勝クラス(tvk賞)以外はすべて久々の実戦。6歳夏にして進化を見せた前走・札幌記念もまたしかりだった。 勝利後に「海外も含めたいろんな経験が本当に馬を充実させて、初めて完璧に近いレースができたんじゃないかなと思います」と完成形を伝えた岩田康。奥村武調教師も「1回緩めて立ち上げるときに毎回僕が『こういうふうに良くなればいいな』と思っていることが良くなっていってくれている。なかなかすごい馬だなと思います」と絶賛した。馬がグレードアップした上で、間を空ける必勝ローテを組んできたとなれば、もう2桁惨敗はあり得ない。 1週前追い切りには岩田康が駆けつけて美浦南ウッド6ハロン81・6―36・6―11・2秒と抜群の伸び脚を披露。杉木助手は「時計的にもしっかり動けていましたし、ジョッキーもいい感触を持ってくれました」と仕上がりの良さに胸を張った。昨年以降、レースの1週前、最終追い切りには必ず岩田康が美浦に駆けつけて騎乗。その情熱は今回も続行中だ。そして、そのアツい思いに〝11・2秒〟で馬も応えている。 強敵が揃う今年の天皇賞。杉木助手は「ひと雨降るなど、何かプラスになることがあれば…」と勝利に向けてスパイスが必要と話すが、鞍上は「去年のノースブリッジとは違う姿を見せたいですね」と好走に自信を持っている。 札幌記念からの直行Vといえば14番人気の極穴だった2005年ヘヴンリーロマンスが有名だが、ノースブリッジの父モーリス(16年=札幌記念は2着)もまた同じだった。情熱の男が繰り出す〝北からの一撃〟に期待したい。
東スポ競馬編集部