森保J入り候補が多数…J1国内組「伸びしろベスト11」 日本人最多19ゴールで来夏E-1招集も【コラム】
開幕時点から大きく評価を高めた“伸びしろベスト11”を選出
今年のJリーグも全日程が終了した。すでに公式のベストイレブンも表彰されたが、今回は開幕時点から大きく評価を高めた選手を“伸びしろベスト11”に選んだ。プロ初挑戦となったルーキーや新外国人選手、MVPの武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)など、昨シーズンも優秀選手にノミネートされたような選手は対象外としている。(文=河治良幸) 【写真】現役日本代表が交際宣言した元トップアイドル 「色気がすごーい」最新ショット ◇ ◇ ◇ GKは松本健太(柏レイソル)を推したい。大卒5年目、スタメンに定着して2年目だが、得点力不足に苦しむチームにあって、幅広く、粘り強いゴールキーピングで、ロースコアでの勝ち点をもたらした。終盤戦は後半アディショナルタイムの失点が続いてしまったが、研究熱心な選手であり、さらなる成長の糧にしていきそうだ。柏はアルビレックス新潟から小島亨介の獲得が濃厚と伝えられるが、オフの動向が注目される。 最終ラインは中野就斗(サンフレッチェ広島)、佐々木旭(川崎フロンターレ)、三國ケネディエブス(名古屋グランパス)、鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)の4人を選んだ。中野は昨シーズンから右ウイングバックとして評価を高めたが、今シーズンはチーム事情もあり、3バックでの起用も増えたなかで、攻守に奮闘。5得点5アシストを記録した。空中戦の対応など、さらに守備脅威を高めることができれば、日の丸に袖を通す日も遠くないかもしれない。 佐々木は4バックと3バックという違いはあるが、中野と同じくサイドバックに加えて、センターバックとして新境地を開拓し、評価を上げた1人だ。ルーキー時代もポテンシャルに関しては日本代表の森保一監督も名指しで注目するほどだったが、要所でのミスなど、波が目立ったことも確かだ。しかし、守備の要とも言えるポジションを任されるなかで、守備面の安定感とカバー範囲がアップした。佐々木に関しても来年は本格的に代表を現実目標にしていくシーズンになるだろう。 三國は福岡での実績から、1年目で名古屋の主力に定着すると予想できた人は少ないかもしれない。しかし、怪我人が出るなど開幕時から、なかなかディフェンスが安定しなかったなかで、長谷川健太監督の信頼に応えパフォーマンスを上げた。恵まれたサイズと身体能力の目立つ選手ではあるが、3バックの中央でディフェンスの統率力を高めたことは、ここからのキャリアに間違いなくプラスだろう。 鈴木はプロ入り3年目にして、飛躍的な成長を遂げた若手だ。MF登録の選手だが、6月1日のガンバ大阪戦で3バックの中央で初スタメン。その試合は1-2で敗れたが、徐々に左センターバックとして定着し、前半戦は降格圏に低迷していた湘南の夏場以降の躍進を支えた。守備範囲の広さとプレッシャー負けせずにボールを捌ける能力はバックラインでも有効だが、守備の防波堤となるセンターバックを経験したことで、もし来年アンカーのポジションに戻ったとしても、存在感あるプレーを見せてくれるかもしれない。