【若松ボート(ナイター)西スポ杯】菅章哉がイン逃げを決め当地連続V 今年6回目の優勝
<8日・若松ボート・最終日> 7日間のロングシリーズで争われた若松ボートの「西日本スポーツ杯」は8日、最終12Rで優勝戦を争い、1号艇の菅章哉(36)=徳島=がイン逃げを決めて快勝。2着は2号艇の中辻崇人、3着は6号艇の守屋美穂で、3連単は1320円の5番人気の決着。菅は前節の蒲郡に続く2節連続の優勝で、当地は今年1月に続く2連覇を達成。年間優勝回数も6回に達し、来年3月に当地で開催されるSGクラシック出場にもグッと近づいた。
■ヒーロー 8月にチルト最大3度が解禁されたこともあってか、伸び志向の選手が多数参戦し、話題性豊富なシリーズとなった西スポ杯。個性派たちの頂点に立ったのは菅章哉だった。 優勝戦は絶好枠でインに陣取り、3対3の枠なりの進入隊形。「くぅ~っと思いながら行った」とF持ちながらコンマ05の快ショットを決め、1Mを先に回って早々と独走態勢を築いた。 強伸び仕様が自らの代名詞となっている菅だが、ともに戦った1号機の前操者は正反対ともいえるレーススタイルの石川真二。ペラを叩いても「石川さんの顔が浮かんでくる」と調整は困難を極めたが、予選道中ではチルト3度でまくり差しを決めるなど、そのペラに助けられた場面も多々存在した。「僕はまくり差しに行けるような選手じゃないので。あの場面はDVDに焼いて家宝にしたいですね」。菅にとって新境地を開拓するシリーズともなった。 今回のVで年間優勝回数は6回に到達し、3大会ぶりとなるSGクラシック出場に道筋をつけた。「今年は(来年の)クラシックを目標にしてきたので、7回目も欲しいですね。A1勝率のめどもついたし、Fも1本持っているので気をつけたい」とはちまきを締め直す。来年3月の当地クラシックでも大いに見せ場をつくってくれるはずだ。(小野 亮太郎)