戦時中に製造 "幻の貨幣" 京都市内で大量に見つかる
造幣局は金属不足の戦時中に製造された「陶貨幣」が、京都市内で大量に見つかったと発表しました。陶貨幣は、実際に使用されずに多くが破棄されたことから「幻の貨幣」と呼ばれています。 見つかったのは、戦時中に製造された1銭陶貨およそ50万枚です。当時、造幣局から陶貨の製造を請け負った碍子メーカーの工場跡地を引き継いだ京都市東山区の歯科用器材メーカー「松風」の倉庫で発見されたということです。陶貨幣は、戦時中に金属が不足したことから、京都などでおよそ1500万枚が製造されましたが、終戦を迎えて実際に流通することなく、多くが破棄されました。そのため「幻の貨幣」と呼ばれていて、今回のように大量に発見されるのは珍しいということです。