少子化の時代に異例の大規模校…国立大より授業料安い通信制、ZEN大学の新設認可
通信制高校「N高校」の運営母体でIT大手ドワンゴと日本財団が来年4月の開学を目指す通信制の「ZEN大学」(神奈川県逗子市)について、阿部文部科学相は31日、大学の新設を認可した。入学定員は3500人で、18歳人口が減少する中、異例の大規模校が誕生する。
同大が開設するのは、アプリ開発や動画編集などを学ぶ「知能情報社会学部」の1学部。教員予定者には、政府の有識者会議「AI戦略会議」座長を務める松尾豊・東京大教授らがいる。
教員が事前に用意した動画を好きな時に視聴できる「オンデマンド」形式の授業などがあり、必要な単位はすべてオンラインで修得できるため、通学は不要だ。授業料は年間38万円。国立大の授業料標準額(約54万円)よりも低い。
私立大学通信教育協会によると、現在40大学以上が通信教育を行っている。