「いい夫婦の日」に南米コロンビアが日本でPRするものとは?
THE PAGE
11月22日は、語呂合わせから「いい夫婦の日」とされています。そのルーツは、1985(昭和60)年に政府が11月を「ゆとりの創造月間」にて提唱したことです。その3年後に財団法人「余暇開発センター」(現・日本生産性本部)が11月22日を「いい夫婦の日」としました。1999年からは「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を選出するようになり、第1回は俳優の江口洋介さんと歌手の森高千里さん夫婦が選ばれています。
コーヒーだけじゃない特産物
「いい夫婦の日」には、バレンタインやハロウィーン、クリスマスといったイベントに比べると、決まった贈り物をする習慣がありません。そんな中、誕生日やクリスマスのような高価なプレゼントではなく、手軽な花を贈ろうというキャンペーンを推進しているのが南米の国、コロンビアです。 コロンビアは、同国の在日大使館や農業省、貿易振興機構、花卉(かき)生産者などと官民一体で「いい夫婦の日」に花を贈ろうと呼びかけています。11月19日には、東京・有楽町駅前でファッションショーやコロンビア民族舞踊、フラワーワークショップといったステージイベントを開催しました。コロンビアがこうしたキャンペーンを展開しているのはどうしてでしょうか? 「一般的にコロンビアはコーヒー豆で有名ですが、そのほかの産業は日本であまり知られていません。コロンビアは地理的にも赤道に近く、一年を通じて温暖です。それでいてアンデス山脈があるので高低差があり、地域による日中の気温差が激しい。こうした環境にあるのでコロンビアでは多種多様の花が生産できます」と話すのは、「いい夫婦の日に花を贈ろう 花の国コロンビア」事務局のプロデューサーを務める菊池雄二さん。 日本に植生している花は約2000種といわれていますが、コロンビアは約5万種の花が植生しているといわれています。「コロンビアでは花の生産が盛んで、コーヒーに次ぐ基幹産業で世界でもオランダに並ぶ花の輸出大国です。それらをPRするためにも、コロンビアは『いい夫婦の日に花を贈ろう』と呼びかけているのです」(菊池さん)