「絶対モデルじゃん」『民王R』で「永田町のプリンス」が連発する“進次郎構文”に視聴者大ウケ…当の本人はライバルにリードされ五里霧中
10月22日にスタートしたドラマ『民王R』(テレビ朝日系)。原作は池井戸潤氏の小説で、2015年に『民王』として遠藤憲一と菅田将暉のダブル主演でドラマ化され、今回、9年の時を経てのドラマ復活となった。 【写真あり】小泉氏のライバル福田氏 「総理大臣と一般市民の人格が入れ替わってしまうコメディです。前作では、バカ息子と揶揄されている、菅田さん演じる大学生との入れ替わりをメインに繰り広げられ、冷静沈着な秘書役を高橋一生さんが務めました。高橋さんを主演にしたスピンオフが放送されるなど、大ヒットドラマとなりました。 満を持して始まった今回の特徴は、主演の遠藤さんを支える人物がガラッと変わったところです。とくに注目されたのは、秘書役の、あのさんと、書生役のなにわ男子・大橋和也さん。ふたりともアーティスト活動やバラエティ番組でのイメージが強いので、演技力についてはやや不安要素はありますが、ドラマではいいアクセントとなっています」(ドラマ誌ライター) X上でも好評の同作だが、10月29日に放送された第2話では、ある人物に注目が集まった。 《小泉構文のパロディとかもあって旬な感じも良くてめちゃくちゃ笑った。政治や今の日本を諭してて非常に面白いドラマだと思う》 《民王の小泉構文ばり笑った》 《民王Rで、永田町のプリンスを演じる溝端淳平が小泉進次郎構文を使っていてめっちゃ笑った》 《民王の白鳥進次郎構文使ってて草、絶対モデルじゃん》 「永田町のプリンス」と呼ばれる、白鳥翼議員を演じる溝端淳平のセリフが、自民党の小泉進次郎衆院議員を彷彿とさせる、という意見が噴出したのだ。同ドラマ公式HPでは、白鳥について 《民政党・政調会長。元総理を父親に持つ二世議員で、通称『永田町のプリンス』。クリーンなイメージと、さわやかな風貌により、国民から絶大な支持を得ており、次期総理候補と目されるが、ある問題を抱えており…》 と説明されている。 「第2話では、闇バイトに応募した若者と総理大臣が入れ替わる内容で、社会問題となっている若年層の低賃金が取り上げられました。ほかにも裏金問題に言及したりと、いまの日本の政治と経済への風刺がきいています。 そこに『永田町のプリンス』として登場したのが白鳥議員。甘いマスクで人気があるのですが、『話し合いは終わりましたよ。要するに……もう話すのは終わりということです』『見守り事業継続のためにはあと4000万必要です。いいですか、みなさん、それはつまりあと4000万円必要だということです』など、小泉進次郎氏の話し方の特徴を指摘した“進次郎構文”と呼ばれるものに似たフレーズが、多く使われていました。 衆院選が終わったばかりで、与党の過半数割れの責任を負って党の選対委員長を辞任したばかりの小泉氏ですから、なおさら注目が集まったのかもしれません」(前出・ドラマ誌ライター) 肝心の小泉氏は、いままさに正念場を迎えている。 「総裁選で3位となった後も、小泉氏はいつか首相になる、という空気感が党内に残っていました。ただ、この空気を作っているのは、いわゆる安倍チルドレンなんですよ。お父さんの純一郎氏は、安倍晋三元首相を首相候補に引き上げた人物です。同じ派閥でなくとも、小泉氏はお父さんと同じように、いつか自分たちを引っ張ってくれるリーダーだという雰囲気があったんです」(自民党中堅議員) ところが今回の衆院選で、肝心の安倍チルドレンが次々と議席を失った。 「旧安倍派は、幹事長代行として森山裕幹事長を支える福田達夫氏の元に結集しつつあります。総裁選で一躍、知名度をあげた小林鷹之氏も、福田さんの取り巻きのひとりで、ブレーンのような存在です。 自民党の次期リーダーという点で、小泉氏は福田氏というライバルに後れを取っている状況です。次に何をすればいいのか、本人も五里霧中でしょうね」(同前) 首相の座を射止めるには、ドラマでイジられている場合ではないのだ。