父が「銀行は信用できない」と、自宅でタンス預金をしています。防犯や災害時のことを考えると心配なのですが、どうすれば銀行に預けてくれるでしょうか…?
父親が「銀行は信用できない」と、自宅でタンス預金をしているものの、防犯や災害時のことを考えると心配なので銀行に預けさせたいと考えている人もいるのではないでしょうか。タンス預金自体は、法律的に問題はないものの、盗難の可能性があるなど、いくつか注意が必要です。 本記事では、タンス預金のメリット・デメリット、銀行に預けてもらう方法などについて解説します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
タンス預金とは
タンス預金とは、ある程度まとまったお金を預金口座ではなく自宅に保管している状態を意味します。タンス預金は、いつどこに保管したのかや金額はいくらあるのかなど、お金の情報が保管した本人にしか分からない点が特徴です。なお、タンス預金自体は、特に法的な問題はありません。 ただし、自宅でお金を保管する場合は、デメリットもあるため注意が必要です。具体的なメリットとデメリットは次の段落で紹介します。
タンス預金のメリット・デメリット
ここからはタンス預金のメリット・デメリットについて解説します。 ・タンス預金のメリット タンス預金のメリットとしては、銀行に行かなくても好きなときにお金が使える点が挙げられるでしょう。わざわざATMや窓口へ行って引き出す必要もなく、手間や手数料もかかりません。また、銀行の預貯金には利息所得に対して税金がかかりますが、タンス預金であれば利息が発生しないので税金がかからない点もメリットです。 ・タンス預金のデメリット タンス預金のデメリットとしては、盗難の可能性があることに加え、火災などによって消失の恐れがある点が挙げられます。盗難については、お金を銀行に預けておくと、通帳と印鑑の盗難に遭った場合でも銀行に連絡すれば引き出しを止められますが、自宅保管ではお金を持ち出されたらどうしようもできません。 また、保管場所を忘れてしまうと、お金を使いたくても使えない場合や、お金を保管してあると気付かずに、うっかり捨ててしまう可能性がある点がデメリットです。ほかにも、財産を相続することになった場合に、タンス預金の存在を税務申告せず意図して隠すと重加算税の対象になるため注意しましょう。