〝たべられない〟列車がきた SNS騒然〝あの小袋〟デザインの理由を聞いた 「何積んでも痛まなそう」
「乾燥しそう」は間違い
よく見る小袋ですが、ラッピング列車への反響には「乗ったら、乾燥しそう」などのコメントもありました。 実は、脱酸素剤 「エージレス」は「乾燥剤」とはまったく違うものだそうです。 脱酸素剤 「エージレス」は主成分が「鉄」。「鉄が密閉容器内の酸素を吸収して脱酸素状態を実現することで、容器内の物が酸素から受ける影響(酸化)を減らしています」。その結果、「食品に使用するとカビの発生や酸化劣化を抑制、味や風味、色合いなどを保持することで、賞味期限の延長に役立っています」とのこと。 これに対して「乾燥剤」の主成分は「シリカゲル」などで、「容器内の水分を吸収して乾燥状態を高めるもの」で、せんべいや海苔などの食品に使われているそうです。
地域への感謝と大きな意思
「長年にわたり倉敷市で事業活動を続けてこられたことはひとえに地元のご理解あってのこと」と地域への感謝を込めて走らせているラッピング列車。 もう一つ、大きなメッセージを乗せていました。 「2050年カーボンニュートラル実現」 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ実質〝ゼロ〟にすることで、気候変動を抑制するという目標です。 実現のために重視しているのは「会社や業種の枠を超えた連携」と言います。 「鉄道輸送を通じたCO2の排出削減」に注力する水島臨海鉄道と連携することで、「社会の発展とカーボンニュートラルを目指す企業としてともに歩んでいきたい」という意思を示していました。 ラッピング列車は、来年3月31日まで運行する予定です。