ロッテの”超大型新人”佐々木朗希はダルビッシュ、大谷翔平のプロ1年目成績に負けない結果を残せる?!
佐々木も、「逆傾斜がついていると、股関節を意識しないといけない。初めてやりましたが、いい練習だと思いました。これからも意識しながら続けていきたいです。意識しちゃダメ? はい、自然とそうなると思います」と、しっかりと「育成メソッド」第二弾の狙いを把握していた。 吉井投手コーチは、この2日間の佐々木の動きを見て「2日しか終わっていないが、かなりいい感じになっている」と手ごたえを感じた。その上で、こんな見通しを語った。 「2年目は、1軍か2軍かは、わからないが、しっかりとゲームで投げられる状態になっているでしょう。先発なら中6日か中5日で。ただ1年目は、先発で中6日、中継ぎで中1日という間隔ではしんどい。登板しては(10日以上)間隔をあけて、登板しては間隔をあけてという感じになるでしょう」 吉井投手コーチは、日ハムの投手コーチ時代にダルビッシュ有、大谷翔平の育成を手掛けた。「ダルも大谷も、この段階はこえていたので」と、この逆傾斜マウンドトレーニングはやらせなかったという。現在の佐々木よりも、もっと体が出来上がっていたのだろう。 ダルビッシュのルーキーイヤーは、自主トレ中の故障やキャンプ中の不祥事などで出遅れたが、2005年6月15日の広島戦で8回まで完封の鮮烈デビュー。その年、14試合に登板、94回3分の1を投げ、5勝5敗、防御率3.53の成績を残した。 大谷も1年目のキャンプは2軍スタート。二刀流という特殊な環境にありながら、2013年5月23日のヤクルト戦で先発デビュー。この年、投手としては13試合に登板、うち11試合に先発して、3勝0敗、防御率4.23の数字を残し、二刀流でありながら61回3分の2のイニング数を消化している。 吉井投手コーチは、ダルビッシュの新人時代は、まだコーチではなかったが、この2人に、1年目に186回3分の1を投げて11勝7敗、防御率、3.82の立派な数字を残した楽天時代のマー君を加えて、佐々木と比べ、「マー君の180イニングは、何十年に一人のお化けだけど、ダル、大谷くらいなら、もしかしたらいけるかもしれない」と可能性を示した。