５回１失点に抑えた日本ハムの福島（カメラ・清水　武）

◆パ・リーグ　西武３―１日本ハム（１日・ベルーナドーム） 　またも初勝利はお預けとなった。日本ハム・福島蓮投手（２１）が１日の西武戦（ベルーナＤ）でプロ入り後２度目の先発マウンドに上がり、５回４奪三振１失点と力投。１点ビハインドで降板したが、攻めの投球で試合をつくり「まっすぐで空振りやファウルが取れた。四球を出さなかったのは自信になった」と汗をぬぐった。 　若武者らしく強気に押した。５回２死一、三塁。最後は外角直球で初回に中前打を浴びた金子を二ゴロに封じた。失点は２回２死から若林に浴びた一発のみ。本塁打王６度のベテラン・中村にはこの日最速１５１キロの直球を軸に２打席とも真っ向勝負を挑んで力で押しきり「自分の投球をしていれば、いずれ（白星は）付くと思う」と前を向いた。 　新庄監督は「もう合格ですね」と好投をたたえ、建山投手コーチも「持ち味を出してくれてナイスピッチング」とねぎらった。「同じ青森なので抑えたい」と対決を熱望していた同郷の大先輩・外崎とは２度対決。２回の初対決は直球で中飛、５回は同球種を左前にはじき返され「課題がまだまだ残っている。次回に向けてしっかり練習したい」と右腕。課題と収穫の詰まった７７球を次につなげる。