地震で一時孤立、輪島の4地区が集団移転を検討…高齢化と過疎が進む山間からリスク低い場所へ
輪島市の4地区が集団移転を検討する大きな理由は、過疎と高齢化が進んだ地区では将来的に自助、共助が困難になり、災害時に再び孤立した場合には深刻な事態が生じる恐れがあると考えたためだ。
集団移転は長年暮らした土地を離れるという重い決断になる。移転への合意に向け、住民間の丁寧な話し合いが不可欠であることはもちろんのこと、市側は過去の事例や活用できる補助制度を示すなどしっかりと支援する必要がある。
地区には、住民が長年守ってきた墓や神社もある。移転後も安心して通えるような仕組み作りも欠かせない。(地方部 赤沢由梨佳)