名古屋ご当地アイドル情報本発売 ── 東海ラジオ「オカザえもんと岸田メル!」企画本
名古屋市を中心に活動するご当地アイドル、55組の情報が収められたガイド本『オカザえもんと岸田メル☆ナゴヤアイドル・パーフェクトブック』(中日新聞社出版部編)が発売され話題を呼んでいる。21日にはそれを記念して同市内の書店でサイン会が開かれ、岸田メルさんやオカザえもんが登場すると100人以上の列ができるほどの人気ぶりだ。この本の編集担当者は「(メル先生による表紙のビジュアルは)見るほどに重層的な奥行きのある作品」と話している。
名古屋のアイドルグループの情報満載
同書は中日スポーツ創刊60周年と、東海ラジオ開局55周年を記念して発行されたもので、東海ラジオで2014年4月から放送中の番組『オカザえもんと岸田メル!』の企画本。愛知県岡崎市のご当地キャラ「オカザえもん」と、名古屋市出身・在住の人気イラストレーター岸田メルさんをMCに起用した同番組は、毎回ご当地アイドルをゲストに迎えるなど、名古屋ポップカルチャーのテイストを盛り込んだ内容となっている。 岸田メルさんが描いた美少女アイドルとオカザえもんのイラストを配した、ポップな表紙が目を引く同書。中日スポーツ創刊60周年を記念して、ご当地アイドルグループから選抜された「NAGOYAアイドル8」をはじめとしたアイドルグループの情報が一堂に収められている。 「OS☆U」、「名古屋CLEAR’S」など人気の高い8組については、メンバーのプロフィール付き。その他の注目グループについては、実際にライブに足を運ぶなど、アイドルに詳しい岸田メルさんのコメントが添えられている。
巻頭は岸田メル、オカザえもんの対談
同書の特徴について、編集を担当した中日新聞社出版部の井鍋さんは「ポップカルチャーに造詣が深く、発信力のある2人がナビゲーター役として登場していること。岸田メル先生には全体のコンセプトについても提言をいただきましたが、何と言っても表紙のビジュアルですね。見るほどに重層的な奥行きのある作品をいただいて、編集者冥利に尽きます!」と語る。 巻頭の岸田メルさんとオカザえもんの対談は、独自のアイドル論から2014年のポップカルチャーまでを語る、かなり濃い内容になっている。また、名古屋のアイドルを手掛けるプロデューサーの対談や、SKE48の取材を担当してきた中日スポーツ記者の記事もあり、こちらも興味深い。 さらに、“アイドルに詳しくない”と前置きをしながら展開するオカザえもんのアイドル論は、アイドルについての考察から現代アートへと派生するなど、以前から定評のあるアート性の高さをあらためて感じさせる内容だ。 井鍋さんも「オカザえもんは、ゆるキャラとしての存在と、ある種のコンセプチュアル・アート的なパフォーマーとしての存在が共存していて、その一端にふれることができていれば本望」とコメントしている。オカザえもんについては、番組スタートから半年間の活動を追った記録も収められており、ファンにとってはこちらも見逃せない。