名古屋ご当地アイドル情報本発売 ── 東海ラジオ「オカザえもんと岸田メル!」企画本
サイン会に100人以上の列、多様なファンが注目
21日には、名古屋駅の星野書店近鉄パッセ店でサイン会が開かれた。岸田メルさん、オカザえもんをはじめ、NAGOYAアイドル8から、なりえさん、真央さん、NATSUMIさん、NATSUMIさんが所属するグループ「Kebab」のメンバーも参加。100人以上が列を作ったほか、サイン会の様子を見ようと集まった人たちで人垣ができた。 様々な要素が盛り込まれた本だけに、集まったファンも多彩。アイドルファンの男性には40代以上と見られる人も多く、アイドルファン層の広がりを感じさせる。岸田メルさんファンには若い女性も多く、一宮から来たという20代の女性は「兄もメルさんのファンなので、2冊買いました」とうれしそうに話していた。 オカザえもんグッズを身に付けた女性の姿も見られるなど、同書にはそれぞれのファンが注目することで、より関心が高まっている様子だ。
ご当地アイドル、ポップカルチャーで町おこし
愛知県はポップカルチャーの人気と地域の活性化を結び付ける「愛知ぽぷかる聖地化計画」に取り組んでおり、岸田メルさん・オカザえもん・ご当地アイドルは、まさにそれを代表する存在だ。 岸田メルさんはライトノベルの挿絵や、ゲーム『ロロナのアトリエ』のキャラクターデザインを担当するなど、繊細な美少女イラストが多くのファンに支持されている。一方のオカザえもんは、“キモかわいい”ルックスとシュールな動き、哲学的なツイートが人気。グッズの販売や観光誘致など、地元岡崎市に大きな経済効果をもたらしている。 名古屋のご当地アイドルの特徴については、「地元志向が強いアイドル志望者と、それを応援する家族・友人、地域に根差した活動を行なっている運営サイド、“より身近なアイドル”として応援しているファンのバランスがうまくとれている」と井鍋さんは指摘する。 安定した人気を誇る全国区のアイドルとともに、今後さらに広がりを見せそうなご当地アイドルブーム。そのムーブメントを知る手掛かりとして、この本を手に取ってみるのもよさそうだ。 (編集プロダクションエディマート/豊野貴子)