高島礼子さん、還暦を迎えて美が進化している訳は?3つの質問からひも解く「美しく健康に歳を重ねるコツ」
日本を代表する俳優のひとり、高島礼子さん。最近は、トーク番組やSNSを通じて、自然体で飾らぬ人柄も知られるように。未来を美しく幸福に生きるためのヒントを教えていただきました。
高島礼子さん、美が進化しているのはなぜですか?【高島礼子さんに3つの質問】Q1. 美と健康のために続けていることはありますか?
A1. とにかく歩いています。渋谷から銀座まで、ショッピングや途中のケーキタイムも挟みながら1時間半くらい平気で歩きます。ウォーキングというよりは“体育会系の散歩”という感じかな(笑)。生真面目でついやりすぎてしまうところがあり、若いころは、水泳やテニス、ストイックな筋トレで関節を痛めたことも。 かつての自分なら、何キロ歩くとかここまでやるとか目標やゴールを決めていたと思いますが、いまは「追い詰めない、追い込まない」がモットー。無理せず自然体に。何事も、ちょっと“笑顔が出るくらい”にとどめることがいまの自分にちょうど心地よいです。 きもの、帯、帯〆、帯あげ(すべて銀座もとじ 和織・和染) ぞうり/46,200円(伊と忠)
Q2. 歳を重ねるのに必要な「力」って何でしょう?
A2. やっぱり食欲、食べる力。健康でおいしく食べられることほど素晴らしいものはないと思っています。15年ほど父の介護をして、その姿を近くで見てきたこともあり、飲み込む力の大切さ、そして食べたいものを食べられる幸せを、人一倍感じるようになりました。 だからというわけではないのですが、私、周りにびっくりされるほどよく食べるんです。行きつけの料理屋さんで、旬のおいしいものをいただくことが至福の喜び。もちろん女子会での“ヌン活”も!食べたいものを食べたい、だからそのために歩く。食べるが基本、そしてよく歩き、よく眠る、が私の気力と体力を支える三本柱です。
Q3. “進化”のためにやっていることは?
A3. じつは、携帯を毎年替えています。いろいろな機能が搭載された最新機種は操作を覚えて使いこなすだけで脳がフル稼働。慣れるまでに時間はかかるし、新しくするたびに相当な試練なのですが、自分の力だけで攻略すべく頑張っています。同じものを使い続けたり、同じことを続けることは、自分のペースを守れて居心地はよい半面、何かを取りこぼしているのかもしれない、と感じたことがきっかけです。 いくつになってもひょいと新しいものを取り入れられる自分でいたい、と思っています。4年前からインスタグラムも始めました。フォロワーさんからのコメントに元気をもらうことも多くて、始めてよかったなと思っています。 たかしまれいこ●1964年生まれ、神奈川県出身。88年、テレビ時代劇「暴れん坊将軍Ⅲ」でデビュー。96年、映画『陽炎2』に主演。99年から『極道の妻たち』シリーズに抜擢され代表作となる。最近ではNHKのドラマ「宙わたる教室」、映画「カーリングの神様」に出演。 撮影=長友善行 ヘア&メイク=曽我和彦 着付け=奥泉智恵 編集・文=石黒三惠(婦人画報編集部) 『婦人画報』2025年1月号より