白いサツマイモ登場 果肉は鮮やか黄色 新品種「きみまろこ」
種苗メーカーのミヨシ(東京都世田谷区)は、白い皮が特徴の青果用サツマイモ新品種「きみまろこ」を開発した。白い皮の品種は醸造用・加工用にされることが多かったが、同品種は青果に向く甘いねっとり系で、果肉は鮮やかな黄色。同社は、焼き芋にした場合も外観で差別化できる他、通常の芋と組み合わせた“紅白セット”として販売するなどで、強みを発揮できるとする。 【画像】 焼き芋にすると… 関東以西の広い範囲での栽培に向く。収量面では丸い芋や変形が少なく、秀品率が高い。大きさは中程度の芋が多くつく。収穫時期は遅めで植え付けから150日ほど。貯蔵性は高く、キュアリングなしで翌年5月まで貯蔵できるとした。 グループ会社の三好アグリテック(山梨県北杜市)が営利生産者用の苗を供給する。2025年に納品する、増殖用の親苗と定植用苗の注文を受け付けている。10月には、試験生産された芋の流通も始まる予定だ。
日本農業新聞