<坂田将吾×矢野妃菜喜×鈴代紗弓×稗田寧々>アニメ「クラ婚」インタビュー テンポ感がすごい! 力強いキャッチボール
--確かにテンポ感が抜群にいい作品です。
鈴代さん 二人(坂田さんと矢野さん)が引っ張ってくれています。
矢野さん セリフの文字数に対して尺が短いので、テンポを大切にしながら詰め込んでいます。第1話を見返して、よくしゃべったな……と思ったり(笑)。
坂田さん かなり力強いキャッチボールでした。矢野さんのお芝居を聞いて生まれたものを出そうという気持ちでやっていると、自然と尺にも合ってきて、結果としてテンポがよくなった。ギャン!ときたらギャン!と返す。ギャン!の強さを利用して投げ返そうとしました。
矢野さん 戻ってくるギャン!が強いので、さらにそれを超えなければいけないので、どんどん強くなり、スピードが上がっていました。血管が切れそうになりながら、お芝居させていただいていました。
鈴代さん 尺を意識しすぎずに、感情も表現しないといけません。技量を試される現場でした。テンポのよさがありつつ、緩急の“緩”が際立って、シーンによって緊張感が変わり、メリハリもあります。演じていて楽しかったです。糸青だけちょっとテンポ感が違って、登場すると空気が変わりますよね。
稗田さん 糸青は基本的にずっと糸青なんです。独特なペースが崩れないキャラクターでテンポ感が一人違います。
--演じる際に大切にしていることは?
坂田さん 才人は、理屈っぽくクールなのですが、朱音に対して感情を見せます。そこを大切にしようとしました。コメディーということで、芯を大切にしながら、そこをどう飛び出せるのか? そこを工夫することを楽しんでいました。僕は結構遊ぶのが好きなのですが、採用されることが多くて、「なんならもっとやって」と言われることもありました。
矢野さん 才人とのテンポのいい掛け合いを一番大切にしました。ツンデレなので、「ジャパニーズ伝統のツンデレを」というディレクションもいただき、ツンをしっかり表現して、デレも大事にすることを意識していました。新婚生活のおうちでのやり取りが初々しく、いじらしいところがあるんですよね。朱音は普段は攻撃的ですが、たまに見せる柔らかいところもインパクトがあって、ズルいな!と思っていました。