独特の4ステップ、洗顔後に即乳液…あの「国民的コスメ」はなぜ熱狂的ファンを生んだのか
各ブランドのオタク的な偏愛により生み出されてきた名品コスメの歴史をクローズアップ。執着にこそ真実ありという時代、信じるべきものがここにある。(前後編の後編/前編を読む) 【画像】女子高生が貯金をして買うという、約1万円のコンパクトは?
#6 これぞ、歴史的偏愛シリーズ。ドモホの基本4品
知らない人はいないのだろう。再春館製薬所ドモホルンリンクルという化粧品を。年齢肌という言葉を定着させ、「いつかはドモホルンリンクル」と考えている人が多いという意味では国民的。 そして誕生以来、徹頭徹尾変わらずに提案し続けてきた基本4品。成分は強化させながらも、保湿液→美活肌エキス→クリーム20→保護乳液……という独特の4ステップも主義主張も全く変わらない、ここまでブレないスキンケアは他にないとの意味でも国民的。 一品一品のお手入れ法を大切にし、その日その日の美肌を組み立てる考え方まで、創業以来変わらない“独自の理論”を偏愛するブランドは心から信じられる。 再春館製薬所
#7 日清の乳酸菌偏愛研究が、2つの歴史的発見をもたらした
日清食品が初めて美容分野に名乗りを上げたのは、体内でヒアルロン酸の生成を促す乳酸菌を独自に発見した時。化粧品業界の悲願を、あっけなく実現した功績はあまりに大きい。 また、1年半後の改良品でこの乳酸菌の配合量を一気に5倍にしたこと、毎日飲み続けても全然飽きないことも、日清の底力を見せつけた。 実は日清食品には独自の微生物ライブラリーがあり、日夜、乳酸菌研究を続ける中で新しく発見されたのが、やはり美容界が血眼で探していた“抜け毛を減らす乳酸菌”。 そうして今年、話題の養毛料スカルプリッチプロフェッショナルがデビューを遂げた。底知れない力を持つ乳酸菌への偏愛が、日清を美容界の寵児にしたのだ。 日清食品
#8 愛用者はみんな偏愛アルビニスト。毎回乳液3プッシュ
あらゆるブランドの中で、最も偏愛ファンが多いのは間違いなくアルビオン。洗顔後すぐに乳液、という独自のシステムも含めて、このブランドなしでは生きられないような人々は、誰が言ったかアルビニストと呼ばれている。 またこの人たちのこだわりは、お手入れの軸となる乳液を必ずコットンで、しかも毎回3プッシュも使うということ。 だからアルビニストの肌は透明でなめらかで、365日もっちりと潤っているのだということまでが偏愛の理由なのである。 アルビオン