佐藤琢磨“校長”、初めてのF1公式セッションに挑む”教え子”岩佐歩夢にエール「俺の教え方が良かったね! とにかく楽しんでほしい」
とにかく楽しんでっ!
岩佐は、FP1の走行に向けて、プレッシャーはあまり感じていないという。 「先日、スーパーフォーミュラの時には緊張していました。ただ、今回のFP1に関しては、プレッシャーとか緊張というのは正直大きくはないです」 「やるべきことはハッキリとしてますから。今回はしっかりデータを取るというのが大きなポイント。それがシミュレータで僕がやっていることと一緒であればいい。チームからも、シミュレータでやっていることをリアルでもしっかりやっていけば十分だと言われています。だからプレッシャーとか、緊張というのはないですね」 冷静にプログラムを消化していくと語る岩佐に佐藤は「エライ! 俺だったら絶対にタイムを出しにいっちゃう(笑)」と語る。佐藤にとっての初めての公式セッションは、F1デビュー戦となった2002年オーストラリアGPのFP1。その時の心境について尋ねると、次のように明かした。 「その時もプログラムありきだったんですが、ドキドキワクワクも大きかったですよね。でも鈴鹿に戻ってきた時の公式練習1回目は、やっぱり緊張感がありましたね。1年間やってきても、良い意味の緊張感がありました」 「歩夢はもうチームにも溶け込んでるし、シミュレータを通じて作業をやってきて、アブダビでも走ってる。とにかく楽しんでもらいたいですよね。こんなことはアドバイスするまでもなく、本人が100%分かってる。集中して、チームのためにプログラムをやると。それが結局自分の評価となって跳ね返ってくるわけですから」 「とにかく変なトラブルとか天候じゃなければいいけどね。FP1を目一杯走れないというような状況がなければいいですね。あとはもう、楽しんでほしいです」
田中健一