ギニアのサッカー場暴動での死者は135人と人権団体 公式発表の2倍以上、ほとんどが18歳未満
アフリカ西部ギニアの人権団体は3日、同国南部ンゼレコレのサッカー場で1日に発生した暴動による死者は135人と発表した。公式発表された56人の2倍以上で、病院や墓地、犠牲者の家族や地元メディアんどからの情報に基づいた数字だという。また、死者のほとんどが18歳未満だったほか、50人以上が依然として行方不明と付け加えた。 事件は軍事指導者を称えるサッカー大会の決勝で発生した。PKの判定を巡って衝突した多くのファンがピッチへ乱入し、暴動に発展。治安部隊が催涙ガスで鎮圧を試み、逃げようとした人々が出口に殺到して押しつぶされるなどの悲劇が起きたという。 人権団体は、治安部隊が観客よりも当局者の保護を優先して過剰に対応したと非難。また、現場から脱出するために当局者らを乗せた車両が、出口が封鎖された競技場から逃げようとして飛び出した観客をはねたとも伝えた。 同団体は大会を支援した軍事政権と大会の主催者にも責任があると主張。2日に調査開始を表明した政府は、同団体の声明にはコメントしていない。ギニアでは21年に軍がクーデターで前大統領を解任し、政権を掌握している。