窒息の注意喚起、3週間以上行わず 札幌市、給食詰まらせ園児死亡で
札幌市北区の認可保育園で10月、男児(1)が給食を喉に詰まらせ死亡した事故で、市が事故の翌日夜までに豚肉による窒息死の可能性が高いと認識していたのに、市内の他の保育施設へ必要な注意喚起を3週間以上していなかったことが、27日分かった。専門家らからは「市の対応は不適切」との指摘が相次ぐ。 国は保育施設での死亡事案についてガイドラインで「自治体は検証結果が出る前でも対応できる対策について管内の全施設に注意喚起する」と迅速な情報開示を求める。市にはこうした規定がなく「監査などで事実確認した段階で対応する考えだった」と釈明する。 市などによると、事故は10月23日に発生。男児は給食中に救急搬送され、同日中に亡くなった。夕方には市担当者が園を訪問し、翌日夜までに北海道警察から肉を喉に詰まらせたことによる窒息死の可能性があるとの説明を受けたという。