20日告示された氷見市長選で、新人の菊地正寛さんが、無投票で初当選を果たしました。 最大の課題である能登半島地震から早期に復旧し、「活力と賑わいのある」氷見を目指すとしています。 ＊菊地正寛さん 「市民の声に真摯に耳を傾け、今後の市政運営に当たりたいという覚悟。」 菊地正寛さんは、元県職員の現在56歳。 自民党氷見市支部の候補者選考で選ばれて立候補し、無投票で当選しました。 林市長の施策を引継いで能登半島地震からの早期の復旧を目指し、さらに「未来づくり」、「地域づくり」、「産業づくり」の3つの柱で、幸せに暮らせる「活力と賑わいのある」氷見を作りたいとしています。 ＊氷見市民 「氷見市の復興が道半ばなので、優先順位をつけ、速やかに実行してもらいたい」 「災害や少子化問題を求めたい。最終的には消滅危険都市。氷見に（人を）呼ぶようにしてほしい。」 能登半島地震で、6000棟あまりの住宅に被害が出た氷見市。 市は、復旧・復興に向けて施策を盛り込んだ「ロードマップ」を策定し、自治体が所有者に代わって建物を解体・撤去する「公費解体」を来年度までに完了させるとしています。 さらに市の中心市街地の2箇所に災害公営住宅を建設し、2026年度の秋ごろに完成を目指すとしています。 ＊菊地正寛さん 「どういった要望があるのか、自分の耳でも聞いて、今後の復旧・復興を市の職員や国・県とも相談しながら進めていきたい。」 また、能登半島地震によって拍車がかかった課題が「人口減少対策」です。 1950年代におよそ7万人だった氷見市の人口は現在、4万2407人。 この70年でおよそ4割減りました。県内のほかの市町村と比べても早いスピードで人口が減少し続けています。 さらに2050年にかけての若年女性の減少率は63％と朝日町に次ぐ数字で、消滅の可能性が指摘されています。 ＊菊地正寛さん 「人口減少のカーブを少しでも緩やかにしたい。そのためには子育て世代の経済的負担の軽減、第二子以降の給食費の無料化に挑戦したい」 また、県職員時代の経験を生かし、観光業にも力を入れたいと話します。 ＊菊地正寛 「情報発信・ブランディングを工夫しながら、効果的に氷見を国内外の人に知ってもらう仕掛けをし、氷見を元気にしていければ」 氷見市長の任期は来月9日から4年間です。