徹底的にムダを省くラトクリフ氏のユナイテッド 派遣スタッフのお弁当もなくなった!?
すべてはチームのために
昨季ジム・ラトクリフ氏がマンチェスター・ユナイテッドの共同オーナーに就任してからというもの、さまざまな面で改革が行われている。今夏の積極補強や、コーチ陣の一新などチームに関わることだけでなく、250人に及ぶスタッフをリストラするなど徹底的な財務の見直しが行われている。 こうした見直しは細部にわたっているようだ。英『Daily Mail』によれば、試合当日の派遣スタッフに配られるお弁当がなくなったようだ。これまでサンドイッチ、シリアルバー、ポテトチップス、ソフトドリンクが入ったランチボックスが配られていたが、開幕戦のフラム戦でそれがなくなったことに多くのスタッフが落胆したという。 また、企業客に配布されるマッチデイプログラムの数も半分ほどに削減されているという。スポンサーのために用意されるボックス席ではマッチデイプログラムが全員に配布されるのが通例だったが、必ずしも全員が持ち帰るわけではないことから数が減らされたようだ。 上級スタッフ向けの試合前のパーティ、試合後の昼食、ホテル宿泊などの特典も完全に廃止されたと伝えられている。家族や友人を連れてくることもできなくなったという。 こうした取り組みはコストを徹底的に削減することでユナイテッドの事業体そのものをスリムにし、クラブがチームに費やすことができる金額を最大限に確保するために行われている。ケチだという人もいたようだが、ラトクリフ氏はそれだけ本気で改革に乗り出しているということだ。
構成/ザ・ワールド編集部