ルーマニア議会選、与党が勝利-極右も票伸ばし第2党
(ブルームバーグ): 1日行われたルーマニア議会選挙は、与党の社会民主党(PSD)が勝利する見通しだ。ただ、1週間前の大統領選第1回投票で既存の政治勢力に勝利した極右の集団が票を伸ばした。
開票率99%余りで同国の選挙管理委員会が発表した暫定結果によると、PSDは得票率約23%で第1党を確保。極右の「ルーマニア人統一同盟(AUR)」が18%で2位に付けた。過去3年間にわたりPSDと連立を組んでいた国民自由党は14.4%で3位。
この結果は、新たな連立工作がいっそう複雑になる可能性を示す。極右の政権参画を阻止するためには、より多くの政党が連立に加わり、力を結集する必要がある。
とは言え、大統領選第1回投票でほぼ無名だったカリン・ジョルジェスク候補が衝撃的な勝利を収め、政治混乱に陥ったルーマニアにとって、一定の安心感をもたらしそうだ。信頼できる北大西洋条約機構(NATO)同盟国とみられていた同国だったが、選挙結果は欧州の主流派からロシア寄りへと急激な変化があったことを示唆する。
原題:Romania Blunts Backlash With Mainstream on Track for Victory (1)(抜粋)
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Andra Timu