中国山地に秋の深まり告げる雲海 美郷町の田之原展望台から望む壮大風景“両国おろし”(島根)
山陰中央テレビ
ようやく感じられるようになった季節の歩みです。島根県美郷町では、冷え込んだ朝に見られる幻想的な光景が広がり、山間に秋の深まりを告げています。 朝焼けの中で広がった幻想的な光景…島根県美郷町にある田之原展望台から望む雲海です。 周囲を山に囲まれた地形のため、秋から冬にかけて晴れて風が弱い条件が揃うと現れます。 31日早朝の山陰地方は晴れた分、放射冷却現象で気温が下がり、最低気温は飯南町で6.9℃など、ようやくこの時期らしい冷え込みとなり、12.2℃を記録した松江などでは、今シーズン一番の寒さとなりました。 またここ田之原展望台から大規模な雲海が発生した時に見られる全国的にも珍しい現象が「両国おろし」です。広島県の三次側と美郷側との標高差によって、発生した霧が山を越えて滝のように流れ下り、雲海の壮大さを増しています。 美郷町は、インターネットで「雲海予報」を発表していて、11月1日以降は天気が崩れるため「雲海」が現れる確率は低いものの、天気が回復する5日以降、70%以上の 確率で数日間連続して発生する見込みだとしています。
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