【ヴィクトリーナ姫路】目指すは『SVリーグ』初代女王!セリンジャー監督「上位チームと互角に戦える攻撃力はついてきた」 柴田主将「チームのレベルが上がっている」
10月11日に開幕するバレーボールの新リーグ「SVリーグ」。その記念すべき第1回のリーグに参戦する「ヴィクトリーナ姫路」の壮行会が9月20日に行われ、詰めかけた大勢の地元支援者を前に、監督・選手をはじめチーム関係者が健闘を誓いました。 【画像】キャプテンに就任した柴田真果選手
「姫路・播磨地域のシンボル」変わらぬ地元のサポートで昨季V2リーグ優勝
最後となった2023ー24シーズンのVリーグでは、前年の成績が影響し、まさかのV2リーグでの戦いを余儀なくされたヴィクトリーナ姫路。それでも、チームを支える地域の思いに変化はありませんでした。 「ヴィクトリーナは、姫路、播磨地域のシンボル」と、地元の自治体や企業がサポートを継続。チームの営業担当者によりますと、「どこのスポンサーや支援者の方々からも、協賛を減らしたいとか、打ち切りたいという申し入れはなかった」ということで、戦力ダウンや強化予算の縮小といったマイナス面もなく、継続して強化を図ることができました。 あたたかい支援のおかげもあって、ヴィクトリーナは連戦連勝。チームの立て直しを託されて就任したアヴィタル・セリンジャー監督が「長い指導歴の中で、これほどの成績を残したのは記憶にない」というほどの完璧な戦いぶり。シーズンを通して失ったセットは僅か「1」という圧倒的な成績で最後のV2リーグチャンピオンに輝きました。 それだけに、念願のSVリーグへの参加が決まった今季、地元の期待も膨らんでいます。壮行会でも数多くの支援者から「精一杯の応援をさせていただくので、是非、初代王者を目指してほしい」という声が上がっていました。
セリンジャー監督「今の100%を継続して出し切ることを求めている」
とはいえ、競争相手の戦力も、事業規模を含めた充実度も一段とレベルが上がるSVリーグ。数々の修羅場を経験してきた名将は冷静な眼で見つめています。 「たしかに戦力としては、上位チームと互角に渡り合えるだけの攻撃力はついてきた。ただ、現代のバレーボールは、大事なところで強烈なサーブをたたき込んで重要なポイントを奪いきれるのか、あるいは、相手の強力な攻撃に対して完璧な2段トスをあげてそれを決めきる1ポイントをとる力があるのか、そういった1つのポイントで勝負の行方が決まる。そのためには、1ポイントを取りきる、逆に許さないメンタルとスキル、長丁場を戦い抜くフィジカルを含めたタフさを身につける必要がある」としたうえで、「そこには、まだまだ経験が必要だと思っている。だからこそ、選手たちには、日々今の100%を継続して出し切ることを求めている」と話しました。 80%でもなく、120%でもない。変わらず日々、瞬間瞬間に100%を出し切ることを継続することが、個人のレベルアップ、ひいてはチーム力の強化につながると、100%の努力を積み上げていくことの重要性を訴えました。