パリ五輪スペイン代表はOA3人にEURO組も招集! 敗れたGL最終節は“主力温存”、回復十分で日本戦へ
パリオリンピックの男子サッカー競技は30日、グループリーグ全日程を終了し、3連勝の日本はD組首位でグループリーグを突破した。8月2日の準々決勝ではC組2位のスペインとの対戦が決定。前回の東京五輪準決勝では延長戦の末に0-1で敗れており、56年ぶりのメダル獲得に向けてリベンジの機会が訪れた。 【動画】広瀬すずさんが日本代表ユニ姿で見事なヘディング「可愛すぎる」「さすがの動き」 日本と対戦することが決まったスペインはグループリーグ開幕2連勝を果たし、日本同様に早々と準々決勝進出を決めていたが、最終節でエジプトにまさかの敗戦。土壇場で2位に転落し、D組首位との対戦が決まった。 ところがスペインは最終節のエジプト戦に向け、第2戦ドミニカ共和国戦からMFアイマール・オロス(オサスナ)を除く10人を入れ替える大胆なターンオーバーを敢行していた。日本は第2戦マリ戦から先発6人の入れ替えにとどまっただけに、スペインのほうがフレッシュな状態で準々決勝を迎える形となる。 またスペインは今大会、第3GKにあたるジョアン・ガルシア(エスパニョール)以外の21選手がピッチに立っており、コンディション調整は万全。またただピッチに立っただけではなく、3試合合計出場時間も計80分間のMFベニャト・トゥリエンテス(ソシエダ)を除く20選手がいずれも90分間以上を記録しており、試合を消化しながら入念にプレータイムを分け合ってきたことがうかがえる。 またオーバーエイジ不在で臨んでいる日本とは異なり、スペインは3人の枠をフル活用。DFフアン・ミランダ(ベティス)、DFセルヒオ・ゴメス(ソシエダ)、FWアベル・ルイス(ブラガ)はいずれも主力を担っており、いずれも開幕2試合に先発した後、第3戦はプレータイムを限定しており、日本戦に万全なコンディションで臨んでくるとみられる。 またU-23世代の陣容も強力で、EURO2024メンバーのMFアレックス・バエナ(ビジャレアル)、FWフェルミン・ロペス(バルセロナ)がフレッシュな状態で起用される見込み。加えて2大会連続出場のDFエリック・ガルシア(バルセロナ)も第3戦メンバー外で休養を与えられた上、17歳でバルセロナ主力のDFパウ・クバルシも累積警告による出場停止明けで日本戦に臨む形となり、まさに優勝候補にふさわしい手強い相手となりそうだ。 そんなスペインに対し、現在のU-23日本代表は2022年11月のスペイン遠征でU-21世代として対戦済み。0-2で敗れた過去を持つ。主将のMF藤田譲瑠チマを始め、MF山本理仁、FW斉藤光毅、MF三戸舜介らはその試合に先発出場。相手もB・トゥリエンテスがゴールを決めた他、オーバーエイジ組のA・ルイスやS・ゴメスが出場しており、日本にとってはリベンジを果たす格好の機会となる。 前回大会の準決勝に続き、日本の前に立ちはだかった強敵。56年ぶりのメダル獲得のためには、ここで倒しておくしかない。 ■スペイン代表パリ五輪メンバー ▽GK 1 アルナウ・テナス(パリSG) 13 ジョアン・ガルシア(エスパニョール) 22 アレハンドロ・イトゥルベ(A・マドリー) ▽DF 2 マルク・プビル(アルメリア) 3 フアン・ミランダ(ベティス)☆ 4 エリック・ガルシア(ジローナ) 5 パウ・クバルシ(バルセロナ) 12 ジョン・パチェコ(ソシエダ) 15 ミゲル・グティエレス(ジローナ) 17 セルヒオ・ゴメス(マンチェスター・C)☆ 19 クリスティアン・モスケラ(バレンシア) 20 フアンル(セビージャ) ▽MF 6 パブロ・バリオス(A・マドリー) 8 ベニャト・トゥリエンテス(ソシエダ) 10 アレックス・バエナ(ビジャレアル) 11 フェルミン・ロペス(バルセロナ) 14 アイマール・オロス(オサスナ) 16 アドリアン・ベルナベ(パルマ) ▽FW 7 ディエゴ・ロペス(バレンシア) 9 アベル・ルイス(ブラガ)☆ 18 サム・オモロディオン(アラベス) 21 セルヒオ・カメージョ(ラージョ) ☆=オーバーエイジ ■監督 サンティ・デニア(スペイン)