「お客さん警察行きましょうか…」ベテランタクシー運転手に聞く 驚愕の泥酔客3選「さすがプロ!」な案件まで
え、男性客さっさと降りちゃった…
それは、今から2年ほど前のこと。繁華街で乗り込んできたのは、男性客と泥酔した様子のスナックのママでした。 スナックのママの方は男性がいなければまっすぐ歩けないほどで、まさに抱えられるような状態だったといいます。とうぜん会話もベロンベロン、ろれつが回っておらず、村瀬さんは内心これは吐くか、もしくは寝込みそうだなと思い、事前に「エチケット袋は用意しているので、気持ち悪くなったら遠慮なく言ってくださいね」と声がけしてから走り始めたそうです。 そうこうしているうちに、男性客が指定した目的地に到着。ここで、なんと男性客は泥酔したスナックのママを車内に残し、1人で降りてしまいます。これは警察案件になるのか……、などと絶望していたら、なんと泥酔していた彼女の口から「次は◯◯町の△△マンションまでお願いします」と、シャッキシャキのキッレキレで行き先を伝えてきたのだとか。 バックミラーで後部座席を見ると、さっきまでミラーには映り込まないほど斜めに座っていたスナックのママが、別人のごとくシャキッと姿勢良く座り、目もパッチリ! 泥酔していたのではなく、泥酔したふりをしていたのだと、村瀬さんは瞬時に悟ったと語ってくれました。 村瀬さんいわく「こりゃ1本取られたな!ってなったw」「さすがプロ!」という案件だったそうです。 また、村瀬さんは先輩ドライバーが体験した驚愕の迷惑行為についても話してくれました
クルマを叩くな!
これは、ベテランの個人タクシードライバーが遭遇した迷惑客のハナシとのことでした。 八王子を中心とした南多摩エリアには数多くの大学がキャンパスを開設しています。そのひとつ、体育会系の部活動が強いことで知られる某大学のラグビー部の学生が酔っ払った挙句にやらかしたそうです。 複数人で相乗りという体でタクシーに乗りましたが、酔って気が大きくなっていたのか、降りた際になぜかタクシーの車体に1発パンチしたのだとか。ただ、それがラグビー部所属の学生なものだから、威力は絶大で左クォーターパネル、リアフェンダーの部分がベッコリ凹んでしまいました。 とうぜん当該ドライバーは、すぐさま警察を呼び、処理をしてもらいます。結果、後日ラグビー部の顧問から丁寧な謝罪と修理代が支払われたとのことでした。 ちなみに、クォーターパネル(リアフェンダー)はバンパーやドアパネルなどと異なり、ルーフなどとつながるボディ本体の一部であることから、他の箇所と違って取り外して交換できません。そのため、修理代は高額になるのが一般的です。 過度な飲酒、泥酔は様々な人に迷惑をかけます。羽目を外さないよう、節度ある“大人の飲み方”を心がけましょう。
柘植優介(乗りものライター)