「生き残った者の務め」元特攻隊員の私設資料館を継承へ 戦争の記憶を語る3千点 父の思いを後世へ 大分
■生き残った者の務め (県護国神社 文化調査部・亀田雅弘さん)「非常に綺麗な状態で約80年たっても保存されているというのが奇跡的なことで、価値があるものだと思います」 「生き残ったものの務め」として喜一さんが遺した資料の数々。その中には靖国神社とこの資料館にしか現存しないという旧日本海軍の爆撃機「彗星」のプロペラスピナーもありました。 ■「物が語ることの大切さを知って」 開館日からちょうど36年目の14日、長男の孝康さんは喜一さんが築いた資料館の看板を外し、長い歴史に終止符を打ちました。 (川野孝康さん)「寂しいような気もします。展示物は手袋をして1点1点運び出す大切さがわかりました。父も言っていたんですけど、物が語ることの大切さを知ってもらえればと思います」 戦後79年、戦争の記憶を語る資料は新たな場所で平和の尊さを後世に伝えていくことになります。
大分放送