「移動式ランドリー車」「女性専用トイレ車両」――発災1か月、続く断水・避難生活に“新支援” 関連死対策に…見守りサービスも
日テレNEWS NNN
能登半島地震は発生から1か月を迎えました。石川県内では今なお4万戸以上で断水が続き、約3000人が自宅や車の中で避難生活を送っています。そんな中、移動式ランドリーや女性専用トイレ車両、見守りサービスなど企業による新しい支援が始まっています。
■無料で洗濯と乾燥のできるトラックが
有働由美子キャスター 「(被災地では)インフラが整っていない状況が続く中、新しい支援の取り組みが出てきています」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「石川県内の断水について、発災直後の最大約11万戸から復旧は進んできてはいるものの、いまだに4万戸以上(1日午後2時時点)で続いています」 「こうした中、輪島市にやってきたのは洗濯機を積んだトラック『WASHハウス移動式ランドリー』。コインランドリー事業を手がける会社が宮崎県から駆けつけました。誰でも無料で使えて、洗濯と乾燥もできます」 有働キャスター 「片づけで洋服が汚れるなどした時に、洗濯は本当にありがたいですよね」
■女性専用トイレは感染症予防にも
小栗委員長 「珠洲市の避難所に今週設置されたのは、女性専用トイレの車両です。特徴は水を一切使わないこと。わずかな電気を使って排泄物を密閉処理する仕組みで、臭いや菌も閉じ込められることから、感染症予防にもなるということです」 「キャンピングカーのメーカーが今回のために製造しました。被災地を訪れた際に、多くの女性がトイレにストレスを感じているということを知って、女性専用にすることを決めたそうです」 「水を使わないので、おむつや生理用品も一緒に捨てられ、実際に使った人も喜ばれたということです」
■災害関連死の防止へ安心のサービスも
小栗委員長 「石川県によると今も約3000人が、自宅や車の中で避難生活を送っていますが、運送会社大手のヤマト運輸が、被災者の安否を確認してくれる見守りサービスを始めています」 「希望する家に特殊な電球を設置し、電気のオンオフの操作が24時間なかった際、家族に通知します。もともとあるサービスですが、今回の被災者は最大6か月無料です。離れて暮らす家族の代わりに、スタッフに直接様子を見に行ってもらうことも可能です」 有働キャスター 「災害関連死をどう防ぐかが課題となる中、遠く離れていても家族の安全を確認できるのは本当にありがたいと思いますし、こういう取り組みを企業が率先してやっているのはうれしいですよね」