USJで使用済み食用油を“ジョーズ”に活用 人気アトラクションが“リサイクル燃料”で運航開始
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料理で使った油が飛行機やボートに役立つ!?“ジョーズ”なエコ活動が広がっています。 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの人気アトラクション「ジョーズ」。11月22日、新しい燃料を使って運航が始まりました。その燃料が、パーク内のレストランで出る年間約190トンもの使用済み食用油を使って造られた「バイオディーゼル混合燃料」です。従来の軽油を使うよりもコストは数十%ほど割高になるそうですが、すべてのボートの燃料を切り替えるということです。 (USJ・バイオ燃油導入担当 海老原陽さん)「社会全体でCO2を456トン削減することができます。吸収できるCO2で換算すると、約5万1000本の杉の木に相当します。社会全体に貢献できるようなテーマパーク作りをしたいと考えています」 食用油を燃料として活用する動きはほかにも広がっていて、堺市では22日、使用済み食用油の回収が始まりました。回収された油は、航空機の燃料に生まれ変わります。 使用済み食用油などから造られた航空燃料は『SAF』と呼ばれ、航空機で使われている従来の化石燃料と比べて、二酸化炭素の排出量が8割削減できるといいます。 (回収に協力した人)「からあげとかとんかつとか、揚げ物に使った油です」 (回収に協力した人)「ちょっとでも役に立ったらいいなと思ったので持ってきました。詰め替えるだけで持ってこられるので、固めて捨てるほうが手間かなと思った」 堺市では、SAFを製造するための設備の建設が進んでいて、運用開始は来年春ごろを見込んでいるということです。SAFを大量生産できる工場としては日本初です。堺市内だけでなく、全国から食用油を集めるということです。 (堺市 永藤英機市長)「先進的なSAFが生み出されて、そのSAFを用いた航空機が日本から世界へ飛び立つことを本当に期待しています」 全国に広がる、使用済み食用油のリサイクル。環境問題への貢献が期待されています。
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