特に5歳以下の子どもは注意「インフルエンザ脳症」とは インフル3週連続で警報レベル 福岡
FBS福岡放送
福岡県内のインフルエンザの感染者数は、3週連続で警報基準を超えています。特に子どもは重症化して「インフルエンザ脳症」を発症する恐れがあるとして、医師はワクチンの接種を呼びかけています。 福岡県によりますと、1月5日までの1週間で、県内198の医療機関で報告されたインフルエンザの感染者数は、前の週と比べて8068人減り7958人となりました。 福岡県は減少の理由について、年末年始で休診した医療機関が多かったためとみています。それでも、1医療機関あたりの感染者数は40.40人で警報基準となる30人を超えています。 警報基準を超えるのは3週連続です。
インフルエンザの流行が続くと子どもを中心に特に注意が必要なのが「インフルエンザ脳症」です。特に5歳以下の子どもが発症するケースが多く、およそ10%が死亡し、およそ25%に後遺症が残るとされています。 小児の感染症やワクチンに詳しい宮崎千明医師は。 ■宮崎千明医師 「発熱して受診して、その日の夜から脳症発症もあるので、インフルエンザにかかって症状が出てきたらいつでも起こりうるかなと。本当、急速に悪くなる子がいる。あっという間に呼吸がおかしくなる子もいる。」
インフルエンザ脳症に気づくポイントは「痙攣(けいれん)」「ぼーっとしている」「受け答えができない」「幻覚が見えている様子」などです。 インフルエンザ脳症の予防には、インフルエンザワクチンの接種が有効です。 ■宮崎医師 「感染率を下げて重症度が下がれば、結果的に脳症の数は減るだろうと。インフルエンザワクチンの小児への接種を進めている。」
福岡県は、手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。