【MotoGP】ドゥカティ最新型マシン入手のジャンアントニオ、VSファクトリーに意気込み「素晴らしいチャンス。この時間を楽しみたい」
VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、2025年シーズンにドゥカティの最新型マシンをライディングする。ファクトリーチーム以外では唯一だが、過度にプレッシャーを感じていることはないという。 【ギャラリー】バイバイ、レプソル・ホンダ。総計15回タイトル&183勝の輝かしい30年間を写真で振り返る ドゥカティはこれまで、プラマックへ最新型マシンを供給していたが、彼らは2025年からヤマハ陣営へと鞍替え。それに伴い、VR46がそのポジションを継ぎ、ファクトリーマシンの供給を受けることになった。 ただ最新型のデスモセディチGP25を使えるのはVR46でもジャンアントニオのみ。チームメイトのフランコ・モルビデリは2024年型を使うことになっている。 ジャンアントニオはこの状況の中、ファクトリーチームのマルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイヤを相手に競い合えることを期待しているが、プレッシャーについてはあまり大きくはないと考えているようだ。 「これは素晴らしいチャンスだ」と、ジャンアントニオはGPOneに語っている。 「2025年シーズン、GP25に乗ることで、より素晴らしいライダーとなるチャンスが得られるだろう」 「責任を負うことになるけど、これは僕が追い求めてきたものでもある。そして同時に、僕らはまだ“赤”(ファクトリーチーム)ではないから、実際まだ遊びがある。ファクトリーチームの責務というのはまた異なっていて、彼らはそこで勝たなくちゃいけないんだ。つまりそういったモノはマルクとペッコが特に感じるだろうね」 「僕らは大いに楽しむことができるし、アウトサイダーのようになろうとしたり、彼ら(ファクトリーライダー)を困らせようとすることもできる。そして、彼らと同レベルで取り組むことで、多くのことを学べるんだ。だから僕は何もネガティブな側面は感じていないし、素晴らしい機会だとしか思っていないよ。2024年シーズンは表彰台に登れなくてチームにとっても残念だったし、彼らと祝えるようにできればと思う」 「でも今までも話してきたように、結果については考えたくないんだ。目標は成長してこの経験を楽しむことだ。GP25を楽しみ、速く走り、そして汗を流し、ドゥカティとの特権的なこの時間をエンジョイすることなんだ。そして最後にこの時間がどうだったのかを確かめたいね!」 なおジャンアントニオは2024年シーズン中盤のオーストリアGPで左肩を負傷。その影響でシーズン終盤2戦を欠場し、手術を受ける必要があった。そのため最終戦後のテストでGP25のプロトタイプを試すことはできていない状況にある。 そんなジャンアントニオはテストライダーのミケーレ・ピッロによるフィードバックが良好だったため、プレシーズンテストでGP25に乗るのが楽しみだと語った。 「どんな感覚になるか、試すのが待ちきれないよ」 「(ジャンアントニオが2024年に使った)GP23をもう一度試してからGP25に乗った人(ピッロ)からは、素晴らしいコメントが聞こえてきているからね」 「ともかく、2024年のペースで走るのにはそんなに苦しまないだろう。パッケージの最適化に集中する必要がなく、ライディングの最適化に集中できるだろうからね」 「もちろんだけど、何か保証があると思っているわけじゃない。新しいバイクだし適応に必要な時間もあるだろうけど、ベースとしては素晴らしいところから始められるだろうと確信している」
Rachit Thukral