【欧州市況】英国債続落、2年債利回りは一時21bp上昇-株も安い
(ブルームバーグ): 31日の欧州債市場では英国債が続落。前日打ち出された拡張的な英財政政策を受け、短期金融市場でイングランド銀行(英中央銀行)の利下げ見通しが一段と後退した。
トレーダーが織り込む来週の英中銀の利下げは21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、年末までで30bpとなっている。来年末までは92bpと、10月25日時点の125bpから大幅に後退した。
英2年債利回りは一時21bp上昇して4.53%と、5月以来の高水準を付けた。10年債は18bp上げて4.53%と、昨年11月1日以来の高さとなった。
ドイツ債は英国債をアウトパフォーム。トレーダーは米国で発表される10月の雇用統計に備えている。
欧州株は下落。ストックス欧州600指数は1.2%安、月間ベースでは1年ぶりの大幅安となった。一連の企業決算が嫌気された。業種別株価指数はいずれも下落。小売りやテクノロジー関連銘柄が特に下げた。この日は英FTSE250指数も下落した。
10月31日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Traders Shred BOE Easing Bets for Second Day: End-of-Day Curves
Glum Earnings Push European Stocks to the Worst Month in a Year
(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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Sagarika Jaisinghani