福岡の企業トップに聞く2025年の『変革』 JR九州「安全を最優先に」 西鉄「ワンビル 新たな天神へ」 イオン九州「インフレ下での小売業の構造改革」
去年、福岡と韓国を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水隠ぺい問題で、事業からの撤退を余儀なくされたJR九州。 古宮社長の口から最初に出たのも「安全最優先」という言葉でした。 ◆JR九州 古宮洋二 社長 「グループ全員がもう一度、安全をゼロから考えようと。とは言え、それで安全は当然、最優先に考えるけど、どんどん前向きにいろんな事業を進めていこうという年にしたい」 そんなJR九州が控える今年の大きな変化といえば、実に20年ぶりとなる運賃の値上げ。 4月1日の発売分から新幹線や在来線特急などの割引切符が平均15%値上がりするほか、初乗り運賃も170円から200円に値上げします。
◆JR九州 古宮洋二 社長 「値上げするとはいえ、今もうやっていますけど、博多駅のトイレのリニューアルとか、サービス向上も進めていきたい。去年大幅に約12%の賃金向上もしましたし、社員もやる気になってくれることで、お客様もどんどん増えていくと思っていますし、それが会社にとっての良い循環になっていくんじゃないかなという風に思っています」
最後は、九州全域で食品スーパーなど331店舗を展開する「イオン九州」の中川伊正社長。 掲げたのは「インフレ下での小売業の構造改革」です。 ◆イオン九州 中川伊正 社長(58) 「商品原価が上がったり電気代が上がったり、構造的にはどうしてもコストアップしてくると思う。その中で、お客様にお手頃な商品を提供するために、生産性を上げるとか省力化電気をどんどん入れてコストを下げる努力をする。お客様は非常に(お金を)使う時は使う。クリスマス・年末年始も結構(お金を)使われています。ただ、普段は賢いシビアな買い物をされているので、価格をどのラインで抑えるかは考えながらしていかないと客数に影響するので、小売業としてはそこをとらえてやっていきたい」
さらに、狭い土地を有効に活用する小型スーパー「マックスバリュエクスプレス」などを2027年2月までに県内で新たに110店舗出店します。
◆イオン九州 中川伊正 社長 「福岡県・福岡市は人口がまだ伸びている状況なので、九州の中でもチャンスが大きい地区だと考えているので、“お手頃価格の商品を提供する”、そういうことをしっかりやっていきたい」
テレビ西日本