山本由伸、復帰登板で4回8K! 鈴木誠也から2打席連続含む奪三振ショー 87日ぶりマウンドで完全復活
【MLB】ドジャース - カブス(9月10日・日本時間11日/ロサンゼルス) 【映像】山本、超絶妙球で誠也から奪三振の瞬間 ドジャースの山本由伸投手がカブス戦に先発登板。打者15人と対戦して59球を投げると、被安打4&奪三振8の快投。87日ぶりのマウンドで完全復活をアピールした。この日は、カブスの先発・今永昇太との日本人投手対決。メジャーにおける日本人ルーキー投手同士の対決は、2012年のダルビッシュ有(レンジャーズ)vs岩隈久志(マリナーズ)以来2例目となり、後攻のマウンドに上がった山本は、いきなりの3者連続三振という圧巻の投球を披露した。 前回の登板は約3カ月前、6月15日(日本時間16日)のロイヤルズ戦。2回28球を投げ終えたところで右上腕三頭筋の張りを訴え緊急降板すると、右肩腱板の損傷で負傷者リスト入りとなっていた。 その日を含めた今季ここまでの通算成績は14試合、いずれも先発で登板して6勝2敗で防御率2.92、奪三振84と圧巻の内容を見せていただけに、ドジャースにとっても大きな痛手に。リハビリとブルペン、マイナーなどでの調整登板を経て、実戦では実に73試合、87日ぶりのマウンドへ上がったなかで、その投球は以前と同じかそれ以上の気迫の込もったものとなった。 初回、カブスの先頭イアン・ハップへの初球は96.8マイル(155.7キロ)のストレートを外角低めいっぱいにコントロールしてみせた。その後も落ち着いた投球でいきなり三振に仕留めると、続くダンスビー・スワンソンも空振り三振に切ってとる。3人目は、鈴木誠也と対戦。フルカウントにもつれ込む好勝負を演じると、最後は97.6マイル(157.0キロ)のストレートを外角へ。際どいボールは「ストライク」となり、3者連続三振と圧巻の投球。 山本の実戦復帰を心待ちにしていたファンもSNSなどで「おかえり!」「待ってた」「さすがの投球だ!」「完全復活だ!」と大興奮の初回の復帰登板となった。 続く2回も先頭のコディ・ベリンジャーを三振に切って4者連続三振。しかし、5番アイザック・パレデスにレフト前ヒットで初安打を許すと、マイケル・ブッシュを三振とした後、再び安打で一、二塁のピンチ。ここで7番ニコ・ホーナーのあたりは一塁ゴロとなるも、イレギュラーバウンドにフリーマンが対応できずヒットに。この間に二塁走者が生還して失点を喫した。 3回は再び圧倒的な投球を披露。カブスの1番打者から3者連続、圧巻の三振ショー。鈴木に対してはカウント2-2からの5球目、今度は92.5マイル(148.8キロ)のスプリットで空振りを誘い、2打席連続の三振に切ってとった。 この日は4回まで登板。1安打を許しながらこの回もダブルプレーなど3人で仕留めた。打者15人と対戦して59球を投げ、12個のアウトのうち8つが三振という圧巻の投球に。2回に3安打を浴びて1失点を喫したものの、ナ・リーグ西地区の優勝争いに加え、ポストシーズンに向けた重要な戦力として、完全復活をアピールするには十分な投球内容となった。 (ABEMA『SPORTSチャンネル』)