“数学嫌いの子”も納得する「数学勉強する意義」。学生時代に学んだことはどんな意義があるのか
今回の場合でもそれは同じです。A塾のデータは少ないですが、仮に成績が上がらなかった子どもを60人程度を集めれば、それだけでA塾のマイナスなデータを取ることができるかもしれません。 このように、このグラフは怪しいポイントがいくつも存在しているのです。 ■数字やデータの見せ方で騙されることも パッとグラフを見ただけで判断すると、この塾がすごくいい塾のように見えてしまいますが、こうやって深く見ていくと、この塾のパンフレットはあまり信頼できないのではないか、と考えることができるのです。この話を聞いて、印象が180度変わったという人も多いのではないでしょうか?
『数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う』という言葉があります。この言葉どおり、数字やデータをうまく操ることで、相手の印象を変え、人を騙す材料を用意することができるわけです。 「数学を勉強しないと、騙されてしまうかもしれない」というのは、勉強をする1つの意義になることでしょう。ぜひみなさんも意識してもらえればと思います。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当