JAXA月探査機「SLIM」4回目の越夜後は通信に応答なし 翌月に再挑戦へ
JAXAによると、4回目の越夜を終えてSLIMの電力が回復していると想定される2024年5月24日夜から27日夜にかけて復帰のためのコマンドを送信したものの、SLIMからの電波は確認されませんでした。着陸地点周辺の日が暮れて発電量も低下することから、27日夜をもってSLIMの5月の運用は終了しています。 もともとSLIMは越夜を想定して設計されてはいないことから、永久的な故障が発生した可能性もあるようです。また、2024年5月は大規模な太陽フレアが連続して発生し、地球では世界各地で低緯度オーロラが観測されましたが、SLIMから応答がなかったこととの関係は不明とされています。ただし、一時的な故障が起きた可能性も考えられることから、着陸地点の夜間に電源がオフになることでシステム全体がリセットされて再起動することに期待し、5回目の越夜を終える翌月に再度運用を試みるということです。 SLIMについては新しい情報が発表され次第お伝えします。 Source 小型月着陸実証機SLIM (X) NHK – 探査機「SLIM」月面観測データから月の起源探る重要な岩石確認
sorae編集部