【宝塚記念・外厩情報】ノーザンファーム〝3部作〟を追い詰めるチャンピオンヒルズ! ブローザホーンに〝初〟の「味付け」
[GⅠ宝塚記念=2024年6月23日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外2200メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 昨年の宝塚記念はノーザンファーム天栄帰りのイクイノックス、スルーセブンシーズが1、2着し、3着にノーザンファームしがらきのジャスティンパレスが入り、〝ノーザンファーム3部作〟が完成した。超豪華マッチのグランプリともなれば、やはり、外厩大手が〝跋扈〟(ばっこ)するということだろう。 さて、今年もNFしがらき調整がドウデュースとジャスティンパレス。NF天栄がローシャムパークと有力馬がNF東西拠点経由であり、またしても〝NF3部作〟が有力視されるところだが…。忘れてはいけないのが滋賀県においてNFしがらきに対抗し得る勢力、チャンピオンヒルズだ。 今年これまでのGⅠ馬券内ランキングでもNF東西拠点に次ぐ第3位につけており、その存在感は増している。ましてや、今年6月に、栗東トレセン近郊の外厩ライバルとして、社台ファームの鈴鹿トレーニングセンター(三重県)が開場しており、新興外厩にも負けていられないところだ。 美浦の中野厩舎が管理していた時のブローザホーンは福島県のノルマンディーファーム小野町などを外厩として活用していたが、今年3月に栗東の吉岡厩舎に転厩。今回が初めてチャンピオンヒルズを活用してのレース出走となる。4月30日~5月28日までの1か月の間に、滋賀の有力外厩がどう味付けしたのか、興味深いところだが…。今週の最終追いに騎乗した菅原明が「いい感じ。とてもいい状態だと思います」と率直な感想を述べており、吉岡調教師も「体にも数字以上の張りがあって、とてもいい雰囲気」とデキの良さを力説している。 「チャンピオンヒルズ」×「吉岡厩舎」の連携が完璧にうまくいったようだ。これならNFの攻勢にも負けることはないだろう。