佐藤輝2軍落ち、渡辺諒や糸原健斗の姿勢どう感じるか…「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」出場決定!対戦したい巨人の名バッターは
【川尻哲郎「TIGER STADIUM」店主敬白】 私事ですが、来たる7月15日に東京ドームで行われる巨人―阪神「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」に出場することになりました。監督の川藤さんを始め江夏さん、掛布さん―と偉大な阪神OBの中に、私も呼んでいただいて非常に興奮しています。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 まだ登板が1イニングか、打者1人なのかは分かりませんが、体づくりだけはやっておかないといけません。「チョコザップ」などのトレーニング施設で汗を流したり、お客さんのいない合間に私の店の中で5メートルほどのキャッチボールを繰り返したり…(笑)。五十肩で肩が上がらず不安でしたが、なんとか肩の回りは良くなってきたと思っています(本番は18・44メートルもありますが…)。 投げたい相手は現役引退される間際に対戦できた大物OB、巨人前監督の原さん…と言いたいところですが、結構抑えていましたから(すみません!)、私がプロ入り前にテレビでよく見ていたクロマティさん、篠塚さん、中畑さんら往年の巨人の名打者と対戦できたら幸せです。 現役の選手たちに目を移すと、阪神は先週1―0で勝った試合が3度もありました。チーム防御率はトップでチーム打率はワースト…と見事なコントラストを描きながらも首位を維持してます。 ◇佐藤輝2軍落ち 渡辺諒や糸原の姿勢どう感じるか そんな中、佐藤輝が打撃不振に痛恨の守備ミスも加わり、昨年6月以来の2軍落ちとなりました。彼は調子がいい時はチームに必要な選手になる反面、悪い時はチームにすごく迷惑をかけてしまう。もともと持っているモノは違うのですが、1年を通じてだとどうしても集中力が欠けてしまう。いま代わりに1軍の試合に出ている、渡辺諒や糸原が「このチャンスを得よう!」と頑張っている姿をどう感じるか…が大事だと思います。 おっと、エラソーに言ってしまいましたが、私も後輩の心配ばかりしていられません。OB戦までまだ2か月近くあるとはいえ、嫁さんからは「こっちが恥ずかしくならないように投げてよ!」「キャッチャーに届かないなんてありえないから!」などと、気の緩むヒマもないほどハッパをかけられぱなし。そろそろランニングに行ってきます! ■川尻哲郎(かわじり・てつろう) 1969年1月5日、東京都生まれ。亜大から日産自動車を経て94年ドラフト4位で阪神入団。1年目から8勝、97年は開幕投手を務め、98年5月26日の中日戦(倉敷)でノーヒットノーランを達成。2003年オフに近鉄移籍、翌04年オフには球界再編による分配ドラフトで新球団の楽天に移籍し05年限りで現役引退。通算227試合登板60勝72敗3セーブ、防御率3.65。14年にはBCリーグ・群馬監督に就任してリーグ優勝。20年から東京・新橋で阪神戦を観ながら飲めるスポーツバー「TIGER STADIUM」を営む。