第94回選抜高校野球 甲子園で勇気届け、練習急ピッチ 米原監督の母校 和歌山商吹奏楽部 /和歌山
<センバツ2022> 新型コロナウイルスの影響でなくなっていた吹奏楽を伴う応援が3年ぶりに復活する今センバツ。しかし、初出場の和歌山東には現在、吹奏楽部員がいない。そんな中、米原寿秀監督の母校でもある和歌山商の吹奏楽部が友情応援に駆け付けることになった。和歌山東からリクエストされた8曲を完璧にこなそうと、急ピッチで練習に取り組んでいる=写真。 センバツ出場決定後の2月上旬ごろに依頼され、担当することが決まった。和歌山商の吹奏楽部員は19人。編成の偏りをなくすため、普段担当しない楽器を演奏する部員もいるという。リクエスト曲には、和歌山東が長年使用している「あまちゃんオープニングテーマ」などの他、この甲子園で初披露を予定している曲もある。試合当日には、今春卒業した部員や和歌山東吹奏楽部の卒業生も駆け付ける予定だ。 和歌山商吹奏楽部の中村心春副部長は「不安もあるが、甲子園での演奏はうれしい。自分たちの音で勝利を導きたい」と話し、永浜颯太部長は「勇気を届けられるような演奏をしたい」と本番を見据えていた。【橋本陵汰】