プーチン氏、西側と対立求めず 武藤大使ら信任状奉呈式 ロシア
ロシアのプーチン大統領は5日、「非友好国」と位置付ける日本を含む西側諸国との対立は求めていないと述べた。 モスクワのクレムリン(大統領府)で、昨年12月に着任した武藤顕駐ロシア大使ら外国大使28人の信任状奉呈式に臨み、日本などとの接触は「最小限にとどまる」と現状認識を示した。 奉呈式では各国との2国間関係に言及するのが慣例だが、今回は「友好国」「非友好国」などグループごとに分けた。石破茂政権がウクライナ侵攻を理由に対ロ制裁を続ける中、中断したままの平和条約締結交渉には触れなかった。 日本の駐ロ大使が出席する信任状奉呈式は、上月豊久大使(当時)の2016年4月以来約8年半ぶり。 今年5月にプーチン氏の通算5期目就任式が開かれたが、日本など一部の西側諸国外交団は欠席した。武藤氏にとっては着任以降、公の場でプーチン氏と対面する初めての機会だ。冒頭、武藤氏は信任状を手渡し、プーチン氏と握手や言葉を交わした。