大坂なおみが世界1位を破り決勝進出。優勝賞金約1億4000万円に王手!
ロサンゼルス・タイムズ紙は「時は、今、大坂とカサトキナへ」との見出しで、決勝が20歳の若手2人によって争われることになったことを強調した。 「ウィリアムズを倒したカサトキナのように大坂も年長の相手に臆することはなかった。最後は、若手選手が経験豊富な選手を下し、目覚ましいプレーぶりで観客を喜ばせてきた20歳の2人によって決勝戦が組まれることになった」と伝えた。 同記事は、大坂が、日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親を持つことと、ここまで、マリア・シャラポワ(30、ロシア)、アグニエシュカ・ラドワンスカ(29、ポーランド)、サーシャ・ヴィッカリー(22、米国)、マリア・サッカリ(22、ギリシャ)、第5シードのカロリーナ・プリスコバ(22、チェコ)という強敵を倒してきた戦いの経緯を紹介。 試合後、大坂は、コート上のインタビューで、「簡単ではなかった。ストレスが本当にかかっていたが、早く終わらせることができて本当にうれしい」と語り、作戦については、「(ハレプを)少しイラつかせようとした」と打ち明けたという。 ノーシード選手の同大会の決勝進出は、2005年のキム・クライシュテルス以来となるそうで、優勝賞金は、約134万ドル(約1億4000万円)で、準優勝でも約65万ドル(約6800万円)となる。大坂のこれまでの賞金獲得総額は、約148万ドル(約1億5600万円)のようで、同紙は「勝てば一気に倍増させることができるかも」と予想した。 また、この決勝戦の意義を「20歳の2人にとって、これだけの賞金と名声ある大会でのタイトルを得ることは重要なことだ。そして彼女らの成功は、テニス界の世代交代をアピールすることになる」と伝え、これに関して、大坂も、「自分はトーナメントでシードがついているカサトキナよりも少し遅れて出てきたように感じているが、新しい世代がいて、我々が分け入ろうとしているところ」とコメントしたという。 過去に大坂とカサキトキナの対戦経験はないが、同年代だけあって2人には交流がありカサトキナが大坂にまた抜きショットの打ち方を教える“おどけた映像”を2人で作っていたエピソードを紹介した。ただ、カサトキナは、大坂が、また抜きショットをできるようになったか、どうかを知らないらしい。 大坂は「決勝ではまた抜きショットは披露しない。ポイントをたくさん取りたいから、笑いを取るようなことはできない」と笑顔でコメント。 「カサトキナは、私とは全く異なるプレーをするので決勝はとても面白くなる感じがする。2人ともこのような大きな大会のファイナルに進むのは初めてだから、楽しみだ」と健闘を誓った。 英国のオンラインメディアの「Independent」も「大坂とカサキトナが番狂わせの勝利の後、決勝へ」と伝えた。「ノーシードの大坂は世界ランク1位のハレプを大会から引きずり下ろすため第1セットを3-3から9ゲーム連取して6-3、6-0で倒した。勝利の瀬戸際に突入し、大坂は3本目となるマッチポイントを決める前に6つのデュースを含めて最終ゲームを懸命に戦った」と大坂の戦いぶりをレポートした。 グランドスラムに次ぐグレードの大会で大坂は悲願のツアー初勝利と、優勝賞金、約1億4000万円を手にすることができるのだろうか?