背番号「42」でプレーの吉田正尚は6試合ぶりの無安打に「差し込まれた」
◆米大リーグ ガーディアンズ6―0レッドソックス(15日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク) レッドソックスの吉田正尚外野手が15日(日本時間16日)、本拠のガーディアンズ戦、「5番・DH」に座り、空振り三振、中飛、一ゴロ、左飛に終わり、6試合ぶりに4打数ノーヒットで打率は2割3分7厘に落ちた。 0―6で迎えた9回2死一塁。左飛に倒れた吉田が、」最後の打者となった。前々日に今季初のマルチ安打、前日は今季初本塁打と調子を上げていたが、この日は4の0。チームもわずか3安打。6回まで両軍無得点の均衡した試合も、7回以降毎回2失点で、終わってみれば、今季3度目の完封負けだ。 「カットが浮いてきて、真っ直ぐも動かしてくる感じ」。昨年も「3の0」と抑えられた相手先発ケリーに2打席凡退した吉田。第2打席の中飛は「変化球待ちをしてしまったので、直球に差し込まれた。(タイミングが)合っていなかったカットに合わせたら、真っ直ぐに差し込まれる、という相手の狙い通りのピッチングをやられてしまった」と悔しがった。 この日はボストン・マラソン開催日となる州の休日「愛国者の日」。今年は「ジャッキー・ロビンソン・デー」と重なった。胸にボストンと入った白ユニホームに背番号「42」を付けて戦ったが、連日のアーチとはならず。 球場が戦慄したのは、7回。ガーディアンズの代打ブレナンの2ランで先制を許した後、続くフロリアルの深い三飛で、左肩痛から5試合ぶりに復帰したばかりの三塁手ディバースと、メジャー最多タイの7本塁打と好調の左翼手オニールが交錯。両者が倒れ込んだ。左目上の負傷で流血したオニールは退場に。「恐ろしい瞬間だった。声掛けは常に練習しているが、観客が3万人以上の中ではなかなか聞きづらい。2人とも明日大丈夫であることを願う」とコーラ監督も心配そうだ。 12日以降の試合開始は7時、4時、1時半、午前11時と変動。調整が難しい状況だったが、吉田は「去年も経験しましたし、去年の方が寒くて大変だった。また明日切り替えていきたい」。言い訳せず、前を向いた。
報知新聞社